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マーカス・レビー

EEMBC

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Email Markus.levy@eembc.org

 

 

EEMBC® ベンチマークが、半導体ベンダーのクレームするマイクロコントローラの超低消費電力の実態を暴露

 

業界団体がメーカーの主張を公平に判断するため、

エネルギー測定手法をベンチマークで標準化

カリフォルニア州エルドラド・ヒルズ — 201434 The Embedded Microprocessor Benchmark Consortium (EEMBC) は本日、超低消費電力(ULP)用途向けマイコンの利用効率の客観的な比較を可能にする方法をEEMBC ULPBenchtm の初版として発表しました。この方法は当該団体において標準化、開発され、マイコン・ベンダーが正確で信頼性のある情報の一つとしてアプリケーション・デベロッパに提供することを促進します。これらの高効率マイコンは何か月、何年、何十年もの長い期間、バッテリーが動作しなければなりません。ULP アプリケーションには、ポータブルまたはインプラント型医療用デバイス、セキュリティ・システム、ビル・オートメーション、スマートメーター、エネルギー・ハーベスト・デバイス、スマート粉塵環境制御モニター、その他モノのインターネット(IoT)をターゲットにしたクールなアプリケーションがあります。

ULPBenchは今後EEMBCがリリースする予定のいくつかのテストを統合しており、様々なマイコンの機能と電力効率を幅広くカバーします。初版ULPBench-CP (コア・プロファイル), CPUコアの効率、マイコンのリアルタイム・クロックとカレンダー機能(RTCC)およびパワーモ-ドを測ります。その次のバージョンはマイコン内蔵のハードウェアやペリフェラル機能を用いた実用途アプリケーションにフォーカスする予定です。

EEMBC ULPBench 分科会議長であり、テキサスインスツルメンツ社アプリケーション・ベリフィケーション&バリデーション(V&V)技術者Stefan Schauer氏は 「我々は、表面上は簡単で使いやすいベンチマーク・ツールを開発しました。しかし正確で再現性があり、認定にも使えるエネルギー測定を確立するため、内部は複雑になっています。」.と述べました。

 

CPUコアの効率を測定するため、 ULPBench-CPは、ULPアプリケーションに存在する様々な機能を実行します。たとえばメモリアクセスや数値演算処理、ソーティング、GPIOが該当します。ULPBench-CPは、テスト機能をいつ実行するかとか、低電力モードにいつ入るかを判断するためのデバイスのデューティ・サイクルを選択する目的でRTCCを用います。これらのソフトウェア機能のほかに ULPBench には EEMBC EnergyMonitor™というタイミング・消費エネルギーを正確に測る計測ツールが含まれます。 EnergyMonitor はテスト中のターゲット・デバイス(例:マイコンボード)とUSBを経由してPCにもつながります。それにより簡単なデータ捕捉と画面表示(GUI)が可能になります。

EEMBC会長マーカス・レビーは「ULPBenchは電力効率と超長寿命バッテリーライフを宣伝するメーカーの真実を解明するのに非常に有効なツールです。」と述べました。さらにレビーは「EEMBCの主要なゴールは組み込み業界向けに、公平でバイアスのかからないベンチマークを開発することです。そのゴールをサポートするため、私は ULPBenchの実装のために多くの時間を割いていただいたアナログ・デバイセズ、アーム、アトメル、サイプレス、フリースケール、マイクロチップ、ルネサス、シリコンラボ、スパンション、STマイクロエレクトロニクス、およびTIに感謝の意を表します。けれどもこの仕事はまだ終了したわけではなく、ULPBenchの次期バージョンの開発に向けて、興味あるシステムメーカー、マイコンベンダー、ツールベンダーにも参加・協力をお願いしたいと思います。と述べました。

初版購入希望者にはEEMBC ULPBench および EnergyMonitorツールを合わせて$75 USにて提供します。 詳細についてはEEMBCウェブサイトを閲覧してください。

 

EEMBCについて

 

1997以来, EEMBC, the Embedded Microprocessor Benchmark Consortiumは組み込みプロセッサ、やスマートフォン、ネットワーク・ファイアウオールなどのプラットフォームをテストする業界標準ベンチマークを開発してきました。EEMBCのベンチマーク開発は年会費とライセンス収入で運営されています。EEMBC ベンチマークは様々な用途に使われる組み込みプロセッサやシステムの性能とエネルギー消費量の予測に役立ちます。それらの用途には、自動車/インダストリアル、デジタルイメージング、ネットワーキング、オフィスオートメーション、通信機器、コネクテッド・デバイスがあり、また機能面では、プロセッサコア機能、浮動小数点、Java、マルチコア、エネルギー消費量があります。当該団体でポピュラーなCoreMark ベンチマークは現在、全世界で1万人以上の方々が使っています。

 

EEMBC, CoreMark, および BrowsingBench the Embedded Microprocessor Benchmark Consortiumの登録商標です。このプレスリリースに記載されたその他の商標は 該当各社に所有権があります。詳細についてはwww.eembc.orgをご覧ください。

 

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